すみれ咲いたら

  野に山に可憐に咲くすみれを追いかけています   *すみれ咲いたら 野に出よう 山を歩こう*

2017-06

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秋田駒ヶ岳で(3)

キバナノコマノツメは、スミレ属のなかで唯一和名に‘スミレ’がつかないすみれとして知られています。漢字表記では黄花の駒の爪。‘駒の爪’とは馬の蹄のことで、葉の形がそれに似ることによるそうです。去年は咲き出す前にすみれ巡り終了だったので、秋田駒ヶ岳で久々にこのすみれに会えることを楽しみにしていました。
シャクナゲコースをしばらく登ると、日陰のやや湿った登山道の脇にポツポツと小さな群生がありました。

最初の
 
白山のキバナノコマノツメが私にとっては黄色いすみれ初体験でした。しかし、このすみれの撮影には出会いから苦い思いが付いてまわることになってしまうのです。
花の名山に登るのだからと、出かける直前にそれまで130万画素だったデジカメを300万画素に買い替えました。少しは使い方に慣れておこうと、7月下旬の暑い高尾山に向かい、ギボウシやタマアジサイを被写体にカシャカシャとシャッター音も軽く数十枚の試し撮りをしました。オートでもなんと鮮やかに撮れるもんでしょう、さすが300万画素!とご満悦、準備は万端のつもり。
そしていざ白山へ。金沢から別当出会いへ向かうバスの中で「北陸地方、梅雨明け」のニュースが運転手さんから伝えられると、バスの中は拍手の渦。行く手にも青空がどんどん広がっていき、期待に胸は高鳴ります。

横顔
今回初めて横顔のちゃんとした撮影に成功。しかし、なんてまあ貧弱な姿なんだろう。
まるで拒食症の少女みたいだ。

砂防新道の中盤過ぎあたりで、待ちに待ったキバナノコマノツメが現れました。憧れの黄色いすみれは思ったより小さかったけど、黄金色に光り輝きながら咲き誇っている姿はなんと愛らしいこと。嬉しくて何枚も何枚も撮りました。翌日ももちろん快晴。弥陀ヶ原のお花畑を散策しながら、数は多くなかったけれどポツポツと咲いているのを見つけてはカメラを向けました。
帰宅して画像をパソコンに取り込んでみてガックリ。キバナノコマノツメはあまりにも輝きすぎて飛び飛び状態でした、全部・・・。樹木に陽を遮られて咲く低山の花と、ギラギラした真夏の太陽が容赦なく照りつける亜高山帯の花。光量の差が歴然であることに考えが及ばなかった私がおバカさんです。手痛い授業料を払って、お花を撮るには露出の調整が不可欠であることを学びました。

黄花の駒の爪

その後も、オートフォーカスに徹底的に嫌われたりでキバナノコマノツメはロクな画像が撮れないまま、翌年7月初め、解禁直後の至仏山へ行くことになりました。ここでは蛇紋岩地特産のジョウエツキバナノコマノツメが有名です。あれからいろいろなお花を撮ってきて露出調整もコツをつかんだつもり。今度こそ良い写真を撮るぞと勇んで出かけるも、何と今度は風に泣かされました。梅雨時のまたとない晴天でしたが、このすみれが咲く稜線の岩稜帯は遮るものがなく、強風が吹きまくっていたのです。風にふるえるお化けみたいな写真ばかり、またもやボツ・・・。

葉裏
葉の裏も初めて撮ってみました。葉脈沿いに短毛があります。
右の葉を見ると、表面にもうっすらと短毛が確認できます。

そして日本第二の高峰北岳へ。ここには南アルプスの特産種アカイシキバナノコマノツメという変種があります。例年より半月早く季節が推移していた夏でしたが、可愛い子たちが待っていてくれました。めったに来れる場所じゃないし、もう失敗したくない。時間をかけてじっくりすみれと向き合いました。あ~やっとなんとかまともな写真になった。と、ほっと胸をなで下ろしたのですが、パソコンの画像を見ながらハッと気がついたのは、その春のすみれ巡りから習慣にしようと決めていた、横顔や葉うらのショットを撮ることをすっかり忘れていたことでした。 

特別出演 赤石黄花の駒の爪 (クリックで拡大)
苦節2シーズンの成果も、今見るといまひとつ(苦笑
赤石黄花の駒の爪
ちなみに、変種であることは果実に短毛があることで見分けるそうですが
北岳のはこれでいいんでしょうか?
果実の時期にもういっぺん行かないとダメかなぁ。

と、まあこんな経緯で今に至っているわけですが、腕は上達しないままです。それを補うには数で勝負。とにかくたくさん撮ります。‘まぐれ’の確率が上がることを信じて。

砂礫地にも
焼森の末端に出ると、砂礫地でもキバナノコマノツメが咲いています。風が強い地帯なので地面に張り付くように低く広がっている。

砂礫地の
タカネスミレと混生しているところもある。下で見たのとはかなり雰囲気が違う。

どっちだ?
花だけ見たらタカネスミレです。まさか交雑とか、ないよね。

花アップ・托葉
横岳から大焼砂に向かう尾根上。一部灌木帯になっていて、そこにもキバナノコナノツメが数株咲いていました。
花は、上弁・側弁とも上に反り返っていて全体に面長なかんじ。柱頭はY字状。
托葉を撮ってみました。これは鋸歯がないタイプのようです。

群生1
(クリックで拡大)
阿弥陀池の周りには大きな群生が至るところにありました。
こんなの見たの初めてだったので感動です。このすみれは梅雨時に満開になるんだ。

コイワカガミと一緒
(クリックで拡大)
ピンクと黄色のコラボは可愛いな~♪
あの葉っぱ、どければよかったな~(惜

白花?
色白さんです。黄色みがかっていて、残念ながら純白ではありません。

顔が長い
こちらは細長いタイプ。中心部がとくに黄色っぽいです。

黄色と白
咲いてから色が抜けたのではなく、元々こういった形質のようです。
黄色いのと混生していました。

群生2
(クリックで拡大)
新道コースでも、登山口に戻るまで次から次ぎと群生があり
思いがけなくキバナノコマノツメを堪能することができました。

丸顔さん
ふっくら丸顔三兄弟、もしくは三姉妹。どっちかな?
 
 

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